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度重なるパワハラの訴え 日大の教育姿勢は?

投稿日:2018年8月9日 更新日:

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日大応援リーダー部(競技チアリーディング)の女性監督が、女子部員にパワハラをした問題で、

本日、日大に対し、新たなパワハラを告発する文書が公表された。

監督からパワハラを受けた部員の家族が報道機関に出した文書

 

報道に携わる皆様

 娘は日大の応援リーダー部に所属しています。本年2月初旬、娘は部活の中で監督と一部の部員による言動がもとで練習に行くことができなくなりました。連絡をしないまま欠席し始めたために、部員らが自分を探しに来たり連れ戻しに来るのではないかという恐れから自宅を離れていた時期がありました。約1か月後には自宅に戻って生活できるようになりましたが、練習に行けない原因は解消されず、娘は部活には戻れませんでした。暴言・暴力で娘を追い詰めた同級生に対する恐怖のため大学に通うこともできていません。対応を求めて監督や大学と交渉を続ける中でさらに理不尽な扱いを受け、現在は体調を崩しています。本人がこれ以上の発信をすることが出来ないので、家族としてできる説明をしたいと考えています。

 監督らによるパワーハラスメントなどの出来事については、問題が解決せず事案を公表せざるを得ない場合に備えて、本人が6月に「思い」としてまとめた文書があります。添付させていただきますので、ご覧ください。以下にパワハラ以降の大学側の対応と、私たち家族の思いをお伝えします。

 2月8日から練習を無断欠席したことに対し、家族に対して監督から一切の連絡はありませんでした。9日に娘はラインをアカウントごと消去したので、異常には気づいていたはずです。監督の連絡先は家族に開示されていなかったので、12日から出身高校の部活顧問らを通じて監督に娘の状況をお知らせし対応を求める連絡をしましたが、直接の連絡はいただけないままでした。15日午後、保体審に事実の報告の連絡をしました。その夜に監督が急遽自宅に謝罪にいらしたので「謝罪はしなくてよいので、娘の名誉回復をきちんとしてください」と依頼すると、監督は「感情的になって事実ではないことを部員らの前で話してしまった」と行為を認め「明日訂正し結果を報告します」と約束しました。しかし17日夜電話で報告されたことは、部員らにミーティングをさせ「みんなで団結を強くしていこう」「次の大会で良い演技をすることで帰ってきたいと思うチームを作ろう」という結論を得て良い方向に部員たちが向くことができた、という的外れな内容のものでした。これを聞き監督には解決する気がないのだと感じたので、19日に保体審に2度目の連絡をしました。監督に発言の訂正と娘の名誉回復をさせるよう、また監督の言動に影響されていじめ行為を行ってしまった学生を指導するようお願いしました。数回の進捗確認をしましたが、保体審は監督に口頭で注意する以外の対応をせず、3月6日に「やるべきことはやり尽くした」「部のことは監督に一任してある」「日大として出来ることはすべてやった」「監督と腹を割って話さないとダメですよ」などの発言で対応を終わらせようとしました。そのため監督との面談を希望し、面談に際して保体審の仲介と場所の提供を依頼しましたが「そんな場所はないし、貸せない」と断られてしまいました。ハラスメント防止の窓口として学内に設置されている人権相談オフィスにも相談しましたが、おざなりな対応に時間を費やすだけで、何の解決にもつながりませんでした。学部も、学生を守ってはくれませんでした。

 娘は中学高校と競技チアを楽しみながら成長しました。仲間や指導者に恵まれ、大学でも選手生活を続ける選択をしました。2月に部内で起きてしまったことをすぐに監督が冷静に対処くださっていれば、娘は部活にも大学にも戻ることができ、以前と変わらない生活を今も送っていたのだろうと思います。監督が何を守りたくて最初の約束を守らなかったのかは分かりません。監督ができないなら、保体審が動くのは当然だと思っていました。大学に対しては、目の前で扉が閉まったら次の扉を探してでも、娘の名誉回復と対処を求めて動いてきました。年度をまたいでも季節が変わっても何も為されず半年が過ぎました。向き合っていただいた大学の関係者は10人を超えました。このうちの一人でも、またどこの段階ででも、真摯に対処してくださっていたなら、今のようなことにはならなかったと思います。

  今は、娘が健康を取り戻し、どのような場所で何をしてでもいいので笑顔で人生を歩んでいけることだけを望んでいます。

平成30年8月9日

日本大学保健体育審議会応援リーダー部 部員の家族

(2018年8月9日 毎日新聞より)

 

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日大の教育姿勢について

日大のパワハラ問題と言えば、日大のアメフト部の選手が、対戦相手の選手に悪質なタックルをし、負傷させた事件は記憶に新しい。

そこで問題となったのは、「悪質なタックルに至ったのは何故?」「監督・コーチからの指導は?」といったことが話題となった。

 

ここで、「監督」と「選手」、また「先生」と「生徒」という関係について、考えてみることにする。

本来、組織というものは、上下関係というものを超えて、互いが1つの方向性を持って、物事に取り組むことが重要である。

アメフト部の場合、試合に「勝利する」こと、また、応援リーダー部の場合、「入賞する」こと、が1つの大きな目標である。

その目的を達成するにあたり、監督は選手に対し、時には優しく、時には厳しく、「指導する」ことがある。

しかし、その「指導する」ということに対し、はき違えている人は結構多い。

・「監督」「先生」は、「選手」「生徒」になめられてはいけない。

・「監督」「先生」の言うことは絶対だ。何でも従うのは当然だ。

・「選手」「生徒」の短所を改めさせることが重要だ。

では、日大の指導者が、今後、改めるべきことは何なのか?

・自分の「地位」でなく、自分の「言葉」で、人の「心」を動かすことができること

・相手の目線に立って話をすること。

・みんなの心を1つにすること。

「監督」「先生」というのは、単なる記号に過ぎない。

自分についてきて欲しいのであれば、「選手」「生徒」の心をどう動かすことができるのかを考えること。

それが、重要ではないか?

まとめ

求められる教育者・指導者とは? それは、

「他人の意見を聞き、自分の考えを伝えることのできる人」

ではないだろうか。

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