昨日、ワールドカップの三位決定戦が行われ、ベルギーが2-0でイングランドに勝ち、過去最高の三位で戦いを締めくくった。
ベルギーは、この試合でも、得意のカウンター攻撃を見せつけ、後半はイングランドに攻め込まれる時間帯ありながらも、なんとかこの2点を守りきった。
12日前の出来事
今回、この試合でのベルギーの高速カウンターを見て、12日前のあの出来事を思い出した。
日本が決勝トーナメント1回戦でベルギーと対戦し、ベルギーに後半ロスタイムに高速カウンターで決勝点を決められ、惜しくも8強届かず、選手はロシアの地で悔しい思いをした。
現在、日本代表選手は帰国し、このロシアでの戦いの反省を生かし、4年後に気持ちを切り替え、もう動き始めている選手もいる。
また、日本では現在、ワールドカップに関するニュースが減り、日本敗戦と同時にワールドカップが終わったかのような雰囲気が漂っており、まだ続いているロシアでの戦いは別の大会であるかのような錯覚がする。
ただ、日本がワールドカップでの戦いを終えてロシアを去ってからも、ベルギーは戦い続けており、準々決勝でブラジルに競い勝ち、準決勝でフランスに敗れはしたものの、三位決定戦でイングランドに勝ち、躍進を続けている。
正直、このワールドカップ三位という結果を残したベルギーに対しては賛辞を贈りたいし、日本代表もこのベルギーの戦い方や戦術等について、色々と見習うべきことがあったのではないかと思う。
やはり、あの12日前の出来事(試合)は、振り返えると、日本にとっては、4年後、8年後の強化に生かす為の意義ある試合であったし、ベルギーにとっては、上に勝ち進む為の意義ある試合であった。
三位決定戦の意義
ワールドカップの三位決定戦は、準決勝での敗戦でモチベーション的に落ちた状態から、いかに切り替えて臨めるか、が重要である。
これが五輪であれば、三位決定戦で勝利するか否かは、メダルが授与できるか否かがかかっており、非常に意義深いことである。
ただ、ワールドカップの三位決定戦は、(頂点を目指す試合ではないが)、勝つことにより「三位」という称号が得られ、世界各国からの評価というものが得られることに繋がる。
ワールドカップでの成績というものは、「優勝」「準優勝」以外にも、「三位」「四位」「ベスト8」「ベスト16」があって、それぞれ意義あるものである。
各国とも、次の大会でその成績を超えることを目標とし、戦いに臨むわけである。
実際、ベルギーも、1986年メキシコ大会の「四位」を上回り、今大会で「三位」を獲得し、過去最高位を得た。
これまでのワールドカップの歴史を継承する意味でも、三位決定戦は継続して欲しい。