11月23日、パリで開かれた博覧会国際事務局総会(BIE総会)で、2025年国際博覧会(万博)を大阪で開くことが決定した。
開催概要
開催期間 2025年5月3日(土)~11月3日(月) 185日間
開催場所 大阪 夢洲(ゆめしま)
想定来場者数 約2,800万人
経済波及効果 約2兆円
テーマ
いのち輝く未来社会のデザイン
サブテーマ
多様で心身ともに健康な生き方
持続可能な社会・経済システム
(2025日本万国博覧会誘致委員会HPより)
開催に至った経緯
(Wikipediaより)
2014年
第2回「大阪府日本万国博覧会記念公園運営審議会」で、大阪府・市特別顧問である堺屋太一が、2025年万博を大阪に招致する意向を表明。
2015年
大阪府は、行政、経済界、有識者で構成する「国際博覧会大阪誘致構想検討会」を設置。
松井知事は、「世界で問題になっている超高齢化社会をテーマにし、提案型万博を具体的に計画」する方針を語った。
2016年
万博の構想試案が大阪府より発表。
テーマは「人類の健康・長寿への挑戦」。
会場は夢洲(面積約160ヘクタール)。
2018年11月
BIE総会で、大阪が開催地に決定。
(立候補していた、エカテリンブルク(ロシア)、バクー(アゼルバイジャン)、の投票数を上回った。)
大阪での開催は、1970年以来55年ぶり、また日本での開催は、2005年愛知万博以来20年ぶりの開催となる。
万博開催を機に、大阪の経済発展の起爆剤となるか、期待がかかるところである。
会場・アクセスについて
大阪万博の会場となるのが、大阪湾に埋め立てられた人工島・夢洲(ゆめしま・大阪市此花区)となる。
現在、この島へのアクセスは、2通りしかない。
・もう1つの人工島・舞洲(まいしま・大阪市此花区)から夢舞大橋を渡る
・隣の人工島・咲洲(さきしま・大阪市住之江区)から夢咲トンネルを抜ける
いずれにせよ、車でしか行くことができない。
また、公共交通機関として、北港観光バスの「コスモドリームライン」(コスモスクエア駅(咲洲)ー舞洲間)があり、途中夢洲を経由している。
現時点で、下記3路線を夢洲まで延伸する案が浮上している。
・大阪メトロ中央線を、コスモスクエア駅(咲洲)から約3キロ延伸し、夢洲の中央部に新設する「夢洲駅」(仮称)と結ぶ
・京阪中之島線(天満橋-中之島) を、大阪メトロ中央線九条駅まで接続する
・JR桜島線(西九条-桜島)を舞洲経由で夢洲まで延伸する
ホスピタリティ精神は磨かれるか?
この大阪万博開催期間中、間違いなく、多くの外国人客が大阪を訪れる。
これまで、大阪では、2002年FIFAワールドカップ、2007年世界陸上大阪大会で、数多くの外国人客が訪れ、街中は人でごった返していた。
今回の万博は、期間が長く(約半年)、また会場への来場者数も多くなることが想定される。
大阪のインフラ面(主要駅やホテルから会場へのアクセス等)の対応が重要であることは言うまでもない。(ハード面)
ただ、それ以上に重要なのは、訪日客を受け入れるホスピタリティ精神ではないかと思う。(ソフト面)
多くの外国人が、日本国内で、飲食・宿泊・観光するにあたり、「日本」って居心地がいいな、「日本人」って親切だなあ、と思ってもらえること。
これは、サービスを提供する側だけでなく、我々一人ひとりがよく考えて、行動する必要がある。
https://nomado-mori.com/38.html
この大阪万博を通じて、日本人のホスピタリティ精神が磨かれるかどうか?
これが、大阪万博の成否に関わることではないかと思う。
まとめ
私自身、過去、長年大阪に住んでおり、大阪の利便性や心地よさ、というものを実感し、育ってきた。
大阪は、古くから商人気質のある街であり、初対面でも比較的コミュニケーション取りやすい雰囲気がある。
また、大阪から少し足を伸ばせば、古都の京都・奈良へ、また山と海に囲まれた神戸へ気軽に行くことができ、大阪だけでなく、「関西圏」としての魅力を感じとることができる。
2020年は、世界中から「東京」が注目を浴びることになるが、2025年は、大阪万博を通じて、「大阪」「関西圏」を世界中にPRし、今後の経済発展や観光客増強に繋げていって欲しいと思う。