ホスピタリティ(おもてなし精神)とは
現在、平昌五輪の真最中である。
今回、韓国での開催ということで、日本と時差がなく、夜更かしせず
見れる反面、会社員にとって、昼間の競技がリアルタイムで見れない
のは残念である。
五輪は、「スポーツの祭典」。
世界中の一流アスリートが一つの都市に集い、種々の競技を堪能できる。
ここでは、「競技」ではなく、「舞台裏」に焦点をあてることにする。
五輪開催地が決定してから開幕までの間、国や自治体が多額の資金を投資し、
競技会場・選手村・ホテル等の新設や、交通網の整備等、行われてきた。
また、五輪期間中、選手・メディアはもちろんのこと、それ以外にも、
国内外多くの人が、平昌を訪れることになる。
そこで、重要となってくるのが、「ホスピタリティ」、つまり
「おもてなし精神」である。
世界各国から訪れる人々に対し、国籍や言葉の壁を超えて、
「歓待」「思いやり」を持って接することができるのか、
それが、受け入れ側に求められることであり、更にいえば、
国際大会の成否に関わることではないかと思う。
このことは、日本も他人事ではない。
2年半後には、東京で、2度目の五輪が開催される。
多くの外国人が、日本国内で、飲食・宿泊・観光するにあたり、
「日本」って居心地がいいな、「日本人」って親切だなあ、
と思ってもらえるよう、サービスを提供する側だけでなく、
我々一人ひとりがよく考えて、行動する必要がある。
近年、SNSの発達により、コミュニケーション手段は多様化
している。
直接、顔を合わさなくても、また、肉声を通さなくても、
コミュニケーションは成立する。
ただ、SNSに頼りきってしまうと、「歓待」「思いやり」
の心が相手になかなか伝わりにくい。
無機質な「文字」のみで、おもてなし精神が相手に伝わる
のか、不思議に思えてしまう。
おもてなしの感情が伝わるのは、「Face to face」で
関わった時である。
そこで、国籍・言葉・文化を超えた交友が生まれ、また
日本に来てみたい、と思ってもらえれば御の字である。
ホスピタリティの重要性
私自身、海外を訪問するのが好きで、会社の長期休暇には、
今まで行ったことのない所を訪れたりする。
異国の文化に触れ、世界遺産等訪れ、現地の食事を堪能する
ことも醍醐味ではあるが、右も左も言葉もわからない異国の
地で、親切に接してもらえたり、一緒に何かをしたり、
人と人との交友の方が印象に残っていたりする。
日本には、訪日外国人は数多くいる。
「ホスピタリティ精神」を一過性のものにせず、常に持ち
続けることが、我々日本国民一人一人にとって大切である。