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夏の甲子園 選手・観客の熱中症被害に対する今後の対策は?

投稿日:2018年8月17日 更新日:

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毎日、甲子園で熱戦が繰り広げられる第100回全国高校野球選手権大会。

しかし、今年は、連日の猛暑により、大会開幕前から、熱中症による被害が懸念されていた。

そこで、高校野球連盟は、観客の熱中症対策として、アルプス席に水を噴射する機械を一塁側、三塁側それぞれ三台設置するほか、入場門と通路に大型扇風機11台、アルプス入場門にミスと扇風機5台設置する対策を実施。

しかし、試合開始前の開会式から、熱中症で17人の観客・関係者が救護室に運ばれた。

また、8月5日から14日までの10日間で、計280人が救護室で手当てを受けた。

(前回大会での14日間で271人を上回る)

一方、選手の方は、この甲子園大会での熱中症被害が現時点で聞いていないが、地方大会では被害者が出た。

東兵庫大会の2回戦で、試合終了後選手1人が倒れ病院へ搬送

高知大会の2回戦で、3年生の選手が試合途中に足のけいれんを訴えて病院へ搬送

西東京大会の決勝戦で、9回途中まで154球を投げた日大鶴ケ丘の投手が試合後に体調不良を訴え熱中症と診断

 

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熱中症被害に対する対策について

連日続く猛暑により、高校野球大会開催側に対し、「夏の甲子園の在り方」が問われており、以下の策が挙がっている。

①時間帯の変更(昼間の試合を夜に変更)

②時期の変更(夏から秋に変更)

③場所の変更(屋外から屋内のドーム球場に変更)

ただ、当然のことながら、これらの変更による様々なデメリットも発生する。

時間帯の変更となると、ナイターでの試合となり、1日最大4試合できなく、開催期間が長くなることが懸念される。

時期の変更となると、秋の時期は高校総体(インターハイ)と重なるし、また大学受験を希望する3年生にとっては受験勉強の時期となる。

一方、場所の変更となると、高校球児の憧れの地である「甲子園」、これまで100回の歴史が刻まれた伝統ある「夏の高校野球」の価値が薄れてしまうのでは、との懸念もある。

高校野球を「聖地 甲子園」にこだわる理由

主催者の朝日新聞社はじめ、その他多くのメディアにとって、「夏の甲子園」は単なる高校生の全国野球大会ではない。

「感動のドラマ」でカネを生み出す巨大利権であり、その価値を下げる開催時期や開催場所の変更は認めない、という考えを持っている。

一方、選手はどう考えているか?

東京スポーツが出場選手に対して調査を行ったところ、50人中47人が「甲子園でやるべき」と回答し、残り3人が「球場にこだわらない」と回答。

ドーム球場への変更を希望する選手は1人もいなかった。

メディアだけでなく、大会の「主役」である選手にとっても、「甲子園」に対する強いこだわりがあることが伺える。

まとめ

真夏の熱中症対策について、夏の高校野球のみならず、あらゆる屋外競技スポーツに対する課題であり、検討すべきことではないかと思う。

2年後の東京五輪も、猛暑の中開催されることになり、着々と準備が進む中、正直、開催時期・場所の変更は困難である。

そうなると、競技時間帯の変更というのが最も妥当な策ではないかと思われる。

観客や競技関係者にとっては様々な不便を強いられることになるかと思うが、選手の安全を第一に考えた運営が必要である。

2007年の世界陸上大阪大会では、競技を午前中と夜に分けて行われ、午後の気温が最も高い時間帯を避けた。

2020年東京五輪では、マラソンは当初朝7時30分スタートであったが、厳しい暑さを考慮し、7時スタートに変更された。

また、路面の暑熱対策として、遮熱性舗装、保水性舗装することに決まった。

東京五輪は2年後なので、まだまだ対策できる余地はあるかと思う。

 

夏の高校野球大会についても、開催時期・場所の変更は困難であることが想定される。

日本高校野球連盟内のみでなく、他のスポーツ競技大会での熱中症対策を参考にしつつ、100回の歴史をもつ伝統ある大会の価値を損ねることなく、選手の安全を考慮した大会運営が重要でないかと思われる。

 

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