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タイブレークの接戦制した済美高校 甲子園での次戦への影響は?

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毎日、甲子園で熱戦が繰り広げられる第100回全国高校野球選手権大会。

本日、済美高校(愛媛)と星稜高校(石川)が対戦。

済美が延長13回タイブレークの末、13対11で逆転サヨナラ勝ちし、3回戦へ駒を進めた。

 

試合は9対9で延長12回まで終了。

延長13回以降はタイブレークとなり、延長13回表、星稜が一死二、三塁から、2点勝ち越し。

その13回裏、済美の矢野が、無死満塁から右翼ポール直撃の逆転サヨナラ本塁打を放った。

 

タイブレーク制とは?

タイブレーク制とは、予め塁に走者を置いて攻撃を始める制度である。

社会人野球の全国大会や、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)、18歳以下のワールドカップなどの国際大会でも導入されている。

また、ソフトボールでも導入されている。

これは、好投手同士だと、試合が終わらないことがあり、試合の決着がつきやすくする為の策である。

日本高校野球連盟は、2018年の春の選抜大会と夏の全国選手権大会で、タイブレーク制を導入した。

高校野球の「タイブレーク規定」は、延長12回終了時に同点の場合、13回に無死一、二塁の状態から始まる。

試合が決着しやすく選手の疲労低減が期待される反面、投手自ら背負ったランナーでない為、甲子園での個人記録(打点、投手の失点、等)が使いずらく、野球の面白みを損なうことも懸念される。

 

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選手の疲労低減の為の対策

夏の高校野球は、夏の炎天下の下、約2週間という短い期間で最大6試合戦う、過酷な大会である。

日本高校野球連盟は、選手の負担低減の為、これまで様々な対策がなされてきた。

夏の全国選手権大会(甲子園)での選手の負担軽減策と主な出来事

第1回(1915年) 夏の選手権大会開催

第14回(1928年) ベンチ入り選手枠を14人に設定

第19回(1933年) 中京商―明石中 大会史上最長の延長25回

第40回(1958年) 延長は18回で打ち切り、再試合を設定

第51回(1969年) 三沢―松山商 初の決勝引き分け再試合

第60回(1978年) ベンチ入り15人に

第73回(1991年) 沖縄水産・大野倫が決勝まで4連投

第75回(1993年) 出場校投手の「肩・ひじ検査」開始

第76回(1994年) 検査で重い故障は投球禁止、ベンチ入り16人に

第80回(1998年) PL学園―横浜 延長17回、松坂大輔が250球

第82回(2000年) 延長は15回で打ち切り、再試合に

第85回(2003年) 選手枠18人に。準々決勝2日制で4連戦なくす

第88回(2006年) 早稲田実―駒大苫小牧 決勝引き分け再試合

第95回(2013年) 準々決勝を1日にし、休養日を設定。3連戦防止

※甲子園は第10回(1924年)から

(朝日新聞記事より)

https://www.asahi.com/articles/ASK9L51JXK9LPTQP00T.html

 

選手の中で、最も負担がかかるのは、投手である。

試合日程が過密になればなるほど、また延長戦により一試合あたりの投球回数が多くなればなるほど、投手の肩・肘に負担がかかる。

これについては、WBCの国際大会のように「投球数に制限をつける」ことも考えるべきではあるが、良い投手を複数そろえやすい強豪校が有利になることが考えられ、導入は難しいと思われる。

まとめ

今回、タイブレーク制により、延長13回の劇的なサヨナラ勝ちで次戦へ駒を進めることができた済美高校。

もし、タイブレーク制がなければ、試合はいつまで続いていたのかわからないし、もし勝ち上がったとしても、疲労の影響が次戦に出てるかもしれない。

高校野球連盟も、今後も選手の疲労低減の為、様々な対策を検討することになると思うが、何事にもメリット、デメリットがある。

中には、対策困難な課題に直面することもあるが、大会の主役は「選手」であることを忘れてはならない。

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