女子テニスの大坂なおみ選手が、ニューヨークで行われた全米オープンのシングルス決勝で、元世界ランキング1位のセリーナ・ウィリアムズ(米国)を6―2、6―4で破って初制覇し、四大大会シングルスで日本テニス史上初の快挙を成し遂げた。
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ところで、この決勝戦、ある騒動が起きた。
それは、対戦相手のセリーナ選手が、試合中に主審から何度か警告を受け、主審に対し抗議。
暴言を吐く場面が見られ、後味の悪い試合となった。
セリーナ選手について
(Wikipediaより)
生年月日 1981年9月26日
国籍 アメリカ合衆国
出身地 ミシガン州サギノー
身長 175cm
体重 70㎏
利き手 右
バックハンド 両手打ち
グランドスラム記録
期間 グランドスラム記録 他記録者 1999全米 —2012オリンピック キャリアゴールデンスラム シュテフィ・グラフ 1999全仏 —2012オリンピック シングルス・ダブルス両方でキャリアゴールデンスラム 単独記録 2012全英 —2015全豪 30歳代でグランドスラムシングルス優勝 単独記録 2012全英 —2015全豪 30歳代でシングルスキャリアゴールデンスラム 単独記録 2012全英 —2017全豪 30歳代でグランドスラム優勝「10回」 単独記録 1999全米 —2017全豪 ハードコートグランドスラム優勝「13回」 単独記録 1999全仏 —2012 オリンピック ダブルスの全ての4大大会とオリンピックで2回以上優勝 ビーナス・ウィリアムズ 2002全仏 —2015全英 グランドスラム4大会連続優勝(セリーナスラム) 単独記録 2002全仏 —2009全英 グランドスラムシングルスで20年中10大会優勝 単独記録 2002全仏 —2013全仏 2つの年代でシングルス4大大会すべて優勝 マーガレット・コート
シュテフィ・グラフ1999全米 —2013全仏 3つの年代でグランドスラムシングルス優勝 ブランチ・ビングリー
マルチナ・ナブラチロワ1999全仏 —2016全英 グランドスラムダブルス決勝14連勝 ビーナス・ウィリアムズ 1999全米 —2015全仏 トリプルキャリアグランドスラム(シングルス) マーガレット・コート
シュテフィ・グラフ1999全米 —2013全仏 シングルスダブルス両方でダブルキャリアグランドスラム マーガレット・コート
マルチナ・ナブラチロワ1999全米 —2015全英 3大会で6回優勝 単独記録 1998全豪 —2016全仏 4大会すべてで60勝以上 単独記録
<プレースタイル>
セリーナ選手は、姉のビーナスとともに、女子テニス界にパワーテニスを持ち込んだ選手であると言われる。
特に、サービスのスピードは男子選手並み。
非常にパワフルなサーブを打つ選手で、1試合を通してサーブでウィナーを取れるという、女子では珍しいタイプである。
ストロークではスウィング始動の早さに特徴があり、フォア・バックともに早く準備をして、そこから余裕を持ってタイミングをつかんでいく。
<プライベート>
2016年12月、redditの共同創業者、アレクシス・オハニアンと婚約。
2017年4月より、妊娠・出産の為、残りツアーを全休。
2018年、復帰後初のツアー公式戦のインディアンウェルズ・マスターズに出場したが、3回戦で姉のビーナス・ウィリアムズに敗戦。
主審への抗議の内容について
この試合、セリーナ選手は、主審より、3度警告を受けた。
1度目 客席に座っていたコーチが、セリーナ選手に「ネットにもっと行くように」とコーチングした。
2度目 セリーナ選手が、ラケットを地面に叩きつけ壊した。
3度目 セリーナ選手が、主審に対し「ポイントを奪った泥棒」と言った。(大坂なおみに1ゲームが加算)
これに対し、セリーナ選手の反応は、
1度目 「ズルをして勝つんだったら、負けた方がマシ」 と自分を擁護
2度目 「私は今までの人生で、一度たりともズルをしたことなんてない。娘がいて、その子のために正しいことをするの。私は悪いことはしてない、だから謝りなさい。そして、もう私の試合の審判はしないで」
3度目 「ポイントを奪った泥棒」
また、セリーナ選手は、主審の判定に「女性差別」と発言。
「他の男子選手は同様の抗議をしても、1ゲームが奪われるようなペナルティーは受けない」と主張。
この主張に対し、女子ツアーを統括する女子テニス協会(WTA)のスティーブ・サイモン最高経営責任者(CEO)は9日、「男女で許容される感情表現の基準に違いがあってはならない。これが行われたとは思わない」と擁護する声明まで出した。
この頂上決戦で、セリーナ選手が敗れることになったが、試合後、大坂なおみ選手に対し「彼女がいいプレーをした」と絶賛。
また、「あなたは勝者にふさわしい選手で、その幸せを感じてほしいと」と声をかけた。
まとめ
これまで数々のタイトルを獲得してきたセリーナ選手。
ただ、今回の騒動は、様々な物議を醸している。
たとえ、審判の判定に納得いかなくても、目の前の試合に「勝つ」ことだけに集中することが大切であり、そのメンタルが備わっているかどうかが、重要ではないかと思われる。
「審判の判定」という、自分にコントロールできないことに振り回されず、自分のやるべきことに集中すること。
これは、スポーツ界のみならず、すべてのことに当てはまることではないかと思う。