9月25日、大相撲の貴乃花親方が、日本相撲協会に引退届を提出。
都内で引退記者会見を開いた。
「私貴乃花光司は、年寄を引退する旨の届けを提出いたしました」と語った。
また、弟子ら10人の所属を、千賀ノ浦部屋に変更する届けを、貴乃花親方の代理人弁護士が再提出した。
引退の理由は?
貴乃花親方は、引退に至った理由について、
「相撲協会から有形無形の圧力があった」
と話した。
相撲協会は、7月の理事会で、今後、各親方は5つの部屋のいづれかに所属することを決定した。
無所属を認めない理由の一つとして、一門に支給される運営補助金の問題がある。
公益法人である以上、補助金が何に使われるか、透明性を図らなければいけないが、各親方への個人支給だと、透明性という点で難しくなる。
一門を協会と各部屋をつなぐ機関と位置づけ、ガバナンスを強化する。
そのためには全親方が一門に所属し、一致団結すること、それが協会の総意である。
一方、貴乃花親方は、3月、貴ノ岩への傷害事件に対する日本相撲協会の対応について、真実を隠さず追求したいという気持ちで内閣府公益認定等委員会に告発状を提出。
しかし、日本協会から、告発状の内容を事実無根と認めないと、親方を廃業せざるを得ない、と圧力をかけられ、引退に至ったそうである。
また、7月の理事会で、「全親方は5つの部屋のいずれかに所属しなければならない」というルールが決まったことも、貴乃花親方を引退に追い込んだ一つの理由と推測される。
貴乃花親方の引退会見
https://dot.asahi.com/dot/2018092500097.html?page=1
貴乃花親方は、弟子たちに対し、
「無念というか、悲しいけど、弟子たちが土俵で活躍することが最優先」
と語った。
弟子に対する思いやりの気持ちが、垣間見れた。
息子・花田優一の真相は?
貴乃花親方の息子、花田優一さんは、実は力士ではなく、なんと、「靴職人」。
15歳でアメリカに渡り、18歳でイタリアに移って靴作りの修行を開始した。
現在、東京に店を持ち、1年先までオーダーを待つほどの大人気店となっている。
相撲の世界に行かなかった理由として、
「体も大きくなかったし。
一番大きな理由は、小さいときの憧れが、父だけだったということ。
逆に憧れすぎると、その世界に入って、その人よりも有名になろうなんて思わないから。」
と明かした。
花田優一がイタリアでの修行時、自分の師匠を見つけたことに対し、貴乃花親方はうれしかったそうである。
覚悟を決めて自分の道を着実に歩いている息子の姿を見て、貴乃花親方は誇らしく思ったのである。
貴乃花親方は、引退会見後、家に帰って、息子・花田優一に、
「俺は引退するが、お前は俺よりも強くなれ。
俺みたいに負けるな。
お前の靴職人としての生きざまを俺は最後まで応援しているから。」
といった内容の話をしたかもしれない。
一方、息子の花田優一の真相は、はっきりとしたことはわからないが、これまでの関係から、
「これまで長年、相撲界を牽引し、お疲れさまでした。
父みたいに、自分も活躍し、有名になりたい。」
と、敬意を表しつつ、自分の願望を話していたのかもしれない。
まとめ
長年、相撲界を牽引し、今回引退表明した貴乃花親方。
今後、弟子たちが土俵で活躍する姿を、陰ながら応援することになるでしょう。
また、息子の靴職人としての活躍も、陰ながら応援することになるでしょう。
自分と違う道を歩んでいるからこそ、「憧れ」の眼差しで見て、お互い刺激し合いながら、成長していけるのではないかと思う。
貴乃花親方、長年、お疲れさまでした。