断捨離とは
「断捨離」とは、不要なものを減らし、生活に調和を持たそうとする思想である。
「断」 入ってくるいらないものを「断つ」
「捨」 家にずっとあるいらないものを「捨てる」
「離」 物への執着から「離れる」
不要なものを断ち、捨てることで、物への執着から離れ、自身で作り出している重荷からの解放を図り、身軽で快適な生活と人生を手に入れること、それが、「断捨離」の目的である。
断捨離による効果
私は、これまで、「もったいない」という観念・考え方があった。
もらったものを捨てるのはもったいない、まだ一回しか使っていないので捨てるのはもったいない、今は使わないがいつか使うかもしれないので捨てるのはもったいない、等。
捨てられないでいると、次から次へと物が増えていく一方であり、物が増えれば増える程、捨てずに保管しているものの価値が薄れていく一方である。
これは、物だけでなく、仕事についても言えることである。
仕事をする上で、気をつけなければならないこと、それは、たくさんの仕事を抱えこまず、本当に重要な仕事と、そうでない仕事とを明確にし、重要な仕事に注力することである。
職場では、「時間」と「人員」に限りがある。様々な業務の中で、何が「重要」なのかを常日頃から明確にする必要性がある。
重要な仕事の中には、緊急性を要すること(締切間際の仕事、クレーム対応、事故対応等)と緊急性を要しないこと(品質改善、自己啓発、健康維持等)があり、前者の仕事を迅速に対応し、後者の仕事の時間をいかに確保できるかが、仕事で成果を出すために重要である。
また、中には、重要でないこと(突然の来訪対応、目的が曖昧な会議、無意味な接待やつきあい、雑用等)もあるが、特につきあい等人間関係に関することは断ることで、自分の時間を確保し、その分、しなければならないことに注力することができる。
「断る」ということは、自分がしなければならないことは何か、明確にする上で、非常に重要である。
様々な雑事で溢れかえっている状況下において、良い仕事などできるわけがない。
「物」「仕事」「人」、これらは、我々が生活していく上で、必要不可欠である。
ただ、それらが増えれば増える程、本当に大切な物は何なのか、本当に重要な仕事は何なのか、本当に大切な人は誰なのか、見失ってしまい、途方に暮れてしまうことがある。
また、必要な物を探し回ったり、仕事の優先度を整理したりするのに、時間を要してしまう。
自分がしなければならないことは何なのか、整理するうえで、「断捨離」という考え方は非常に重要である。
「時間」は有限であるということを常に認識し、ストレスを抱え込まず、日々過ごしていきたい。