2つの視点とは
会社での業務、人材育成、課題解決、等において、着目しなければならない点は2つある。
1つは、今、何をしなければならないか、という短期的視点。
もう1つは、将来、こうありたい、こうあるべき、という長期的視点。
前者は、身近な小さな課題に向かって取り組んでいく視点。
後者は、将来の大きな課題に向かって取り組んでいく視点。
前者は、現状を意識し取り組んでいこうとする視点。
後者は、将来に向かって日々精神していこうとする視点。
前者は、次週までに何を仕上げて報告するのか、ということを意識した視点。
後者は、数か月後、数年後までに何をなしとげる必要あるか、ということを意識した視点。
前者は、その場で起きた問題だけを解決しようとする視点。
後者は、今後二度と同じ問題を起こさないよう解決しようとする視点。
前者は、人に即戦力を求める視点。
後者は、人に成長を求める視点。
前者は、現時点で人を評価する視点。
後者は、将来の成長を見越して人を評価する視点。
前者は、直近の行動に対し評価する視点。
後者は、未知なることへの取り組みに対し評価する視点。
前者は、現状に着目した視点。
後者は、将来のビジョンに着目した視点。
ミッション、ビジョンを明確にする重要性
業務、人材育成、課題解決、等、進める上で、どちらの視点も重要である。
しかし、何事にも、将来のあるべき姿であったり、目標であったり、ミッション、ビジョンが明確であることが重要であり、それに向かって、日々何をしなければならないか、どういう手順で物事を考えていく必要性があるのか、といったことを意識することが重要である。
最近、長期的視点を全く意識せず、短期的視点だけで、今何をしなければならないのか、ということにしか意識が向いていない人を見かける。
そういう人には、人的魅力を感じられないし、そういう人と共に行動したくないし、そういう人に指示されたくないし、振り回されたくない、と感じている。
逆に、長期的視点を強く意識している人は、人的魅力が感じられ、共に行動し、色々と刺激を受けたい、と感じている。
なお、誤解してほしくないですが、決して短期的視点を否定しているわけではない。
何事にも長期的視点(将来のあるべき姿、目標、ミッション、ビジョン、等)が明確にあった上で、短期的視点(日々しなければならないこと)が必要である、ということを言いたいわけである。
この感覚を持っている人は、生き生きとしており、考え方に筋道が通っており、話をしていて魅力を感じられる。
また、逐一細かいことにこだわらず、課題達成やミッション、ビジョンを重要視している為、他人の些細な言動や欠点に目がいかず、自分を大事にし、日々精進することに対し意識が向いている。
自分も将来、年をとっても、いつまでもそういう人間で居続けられる様、日々鍛錬していきたい。