ワールドカップを通じて味わう一体感
もうすぐ始まるFIFAワールドカップ。
日本代表の試合の日は、日本国民が一体となり、遠く離れたロシアの地で戦う選手たちに熱い声援を送り、勝利を願う。
サッカーというスポーツを通じて日本国民の「絆」が深まることになるだろう。
ただ、この「一体感」というものは、一過性で終わらせれば、何の意味もない。
我々人間は、この世に生まれた時から、常に他人との関わり合い、それにより様々なことができるようになり、やがて自立していく。
他人との関りがなければ、成長し、自立することができない。
一体感を持つことの重要性
私自身、他人との関わり合いの中で、常に意識していることがある。
それは、「一体感」である。
家庭、学校、クラブ、サークル、会社、といった組織体において、最重要なことは何か?
それは、大きな「目標」があって、個々人がその「目標」という同じベクトルに向かい、常に「一体感」を持って物事に取り組んでいるか、ということである。
私自身、今、会社員で、メーカーで製品開発をしている。
部門の大きな目標、それは、「顧客が満足する新製品を開発する」という1点に尽きる。
ただ、その具体的目標(どの製品をいつまでに開発する、等)について、残念ながら私自身で決めることはできない。
しかし、その目標に対し、咀嚼して周囲の人間(協力頂く他部門や、実作業をお願いする人)に対し、どう伝えるか、ということは、私自身の責務である。
その際、気をつけていることがある。それは、
「一体感を持って取り組んでもらうには、どうすればいいか」
ということである。
それは、情報の共有化の仕方であったり、日頃のコミュニケーションの取り方であったり、資格下位者に対する指示の出し方や説明の仕方であったりする。
我々人間は、コンピューター制御された機械や設備とは異なる。我々人間は、感情を持った生き物である。
自分の果たすべき役割が、会社組織にどう生かされているか、部門目標に対し貢献できているかどうか、ということが意識できれば、モチベーションというものがあがるのではないかと思う。
時には、肉体的疲労を伴うことがあるかもしれない。時には、関係のない人から誹謗中傷をあびることがあるかもしれない。
しかし、常に、「部門目標」を意識し、一体感というものが感じられれば、1つ1つの壁を乗り越えられるのではないかと思う。
サッカーワールドカップでの目標、それは、「日本国民が一体となり、日本が勝利すること」であれば、
今いる会社の組織体の目標、それは、「部員全員が一丸となり、顧客に満足する製品を開発し会社の利益に貢献すること」である。
「一体感」「目標」というものを、見失なうことなく、物事に取り組んでいきたいと思う。