直前の親善試合で完敗
昨日、サッカー日本代表がスイス代表と親善試合を行い、0-2で完敗した。
西野新監督になって2戦2敗という戦績である。まだゴールが生れていない。
ワールドカップの初戦コロンビア戦まで後10日であり、残る親善試合はパラグアイ戦を残すのみ。
メディアでは、フォーメーション上の問題が取り上げられているが、もう色々と試す時期ではない。
ただでさえ、ワールドカップ2ヶ月前に監督交代し、選手たちも動揺している最中であるのに。
本大会へ向け、万全を期してのぞめるか?
思えは、8年前の南アフリカワールドカップ時も、大会前の親善試合で結果が芳しくなかった。
当時の岡田監督は、大会直前になって、守備的な布陣で戦うことを決断し、メンバーを大幅に入れ替えた。
このままでは勝ち抜けないので、失点を防ぐことを第一に考え、少ないチャンスをものにする、ということで、監督・選手とが一体となって大会に臨んだ。
第一戦のカメルーンに1-0で勝利し、第二戦のオランダには0-1で敗れはしたものの、第三戦のデンマークには3-1で勝利し、見事グループリーグ二位で、
決勝トーナメント進出を果たした。この結果に、日本中が感動した。
現在の日本代表には、この8年前を経験した選手が多くいる。
選手・監督が一体となることの重要性、本大会で勝ち抜く為の選手同士のコミュニケーションの重要性、親善試合で出た課題を本大会までにどう修正するのか、等、8年前を経験していない選手に伝えることにより、本大会へ向けて、皆のモチベーションを上げていく必要性があると思う。
やはり、戦術確認は重要である。くれぐれも、攻撃陣と守備陣の意向の食い違いがないようにだけはしてもらいたい。攻撃の選手が上がりすぎて、守備の選手が引きすぎると、その間にスペースができ、相手にそのスペースを使われ、攻め込まれるリスクがある。
正直、後10日間で個々の技術を上げることは、難しい。今からできることといえば、本大会へ向けた戦術の確認、選手同士のコミュニケーション、そして、個々の体調管理、モチベーション向上、等である。いかに良い状態でワールドカップ初戦に臨めるか、が勝利につながるかと思う。
サッカーの勝敗は、実際に試合してみないとわからないものである。この親善試合の結果による落胆や諦めの気持ちを払拭し、残り短い期間で課題を修正し、個々のモチベーションを上げていってもらいたい。
そして、本大会で旋風を巻き起こしてもらいたい。
日本中が歓喜の輪に包まれるよう、躍進を期待して・・・