7月15日、ワールドカップ決勝戦が行われ、フランスが4-2でクロアチアを下し、5大会ぶり2回目の優勝を果たした。
フランスの強さとは?
・エムパベ、グリーズマン等の攻撃陣が充実しており、個の能力をいかしつつ、組織的な戦いができる。
・若い選手が多く、スピード、運動量に優れている。
・攻撃、守備双方こなせる選手が多い。
・監督のデシャンは、対戦相手や試合の状況により、システムを柔軟に変えられる。
といったところが、フランスの特徴であり、フランスの強さでないかと思う。
クロアチアは強かったのか?
一方、対戦相手のクロアチアも、個人能力、運動量に優れた選手は多い。
また、先制されても追いつく粘り強さがある。
ただ、(3試合連続延長戦を戦ったせいか)フランスとの決勝戦では動きが重く、ボールを奪われるシーンが目立った。
持ち味の粘り強さが、この試合で発揮できなかったのが残念だった。
決勝戦を振り返って
試合前の時点では、フランスの方がやや有利と思っていた。
しかし、個人的には、これまで優勝経験のない、クロアチアに優勝してもらいたい、とも思っていた。
(この試合、スポーツバーで観戦していたが、クロアチアを応援している人が圧倒的に多かった。)
前半の試合内容を見る限り、(スコアこそ2-1であったが)クロアチアも十分動けていたし、十分勝つ可能性あると信じていた。
しかし、後半に3点目を決められてからは運動量が落ち、プレーに精細を欠いてしまった。
短期決戦のワールドカップ。
勝ち上がるのには、個の技術に頼るだけでなく、システムや試合中の采配、また選手層の厚さ、といったことも重要であり、総合的な分析が重要であることは言うまでもない。
ロシアでの長き戦いを振り返って
今回の大会は、戦前の予想を覆す、波乱の多い大会であった。
スーパースターを抱え、個の能力に依存していた優勝候補の国が早々と大会を去っていく中、個の力に頼らず、組織力のある国が勝ち上がってきている。
今回ベスト4に残った、フランス、クロアチア、ベルギー、イングランドがまさにそうである。
また、我が日本代表も、(監督の采配の影響もあり)組織力のある、素晴らしいチームだったと思う。
ただ、ベスト16の壁を突き破るには、今後、強豪国と数多く試合をし、強化することが必要である。
次回4年後のカタール大会に向け、フランスのような若い選手が多い国は、数多くの試合を経て強化していく必要あるし、日本のようなベテラン(30歳付近)選手が多い国は、世代交代により若手に経験を積ませ、世界の強豪国と互角に戦える様にする必要ある。
4年後に向けて、日本はもう進み始めている。
ベスト16の壁を越えられることを願いつつ・・・