人を動かすとは
会社という組織の中で、必ず、人を動かす人が存在する。
それは、社長であったり、部長であったり、リーダーであったり、自分の上司であったり・・・
私は、今の会社の中で、「部下」の立場にいる。
求められることは、指示を受けて動くことである。
その指示をする人というのは、上司であったり、リーダーであったり、部長であったりする。
会社の規則やルール上、「上司」の指示や命令に「部下」が従うことは当然のことである。
これに反すると、叱責を受けたり、罰を受けたりすることがある。
ここでは、動く側ではなく、人を動かす側に焦点をあてることにする。
人を動かすにあたり、2通りある。
それは、「指示・命令」で動かすか、「人の心」を動かすか。
行動の原動力としては、前者は、規則やルールであるのに対し、後者は、将来のビジョンである。
人を動かす側に対するアウトプットとしては、前者は、単なる報告であるのに対し、後者は、互いの信頼関係の構築である。
指示・命令というのは、一方通行のものである。指示した後のことはお構いなし、と受け取ることもできる。
上司と部下は、本来、組織体の中の目的・目標を互いに共有し、それに対し、苦楽を共にしながら歩んでいく関係でなければならない。
まずそれが大前提としてあった上で、人を動かす側からの「指示・命令」というものがある。
目的・目標の共有化がない状態での「指示・命令」に対し、部下は心から従ってくれるはずがないし、モチベーションが長く続かない。
我々人間は、コンピューター制御された感情のない機械や設備とは根本的に異なる性質を持っていることを認識する必要がある。
機械や設備は、1つ指示すれはその1つの指示したことしか従ってくれない。
しかし、人は、(指示の出し方によっては)指示に従いつつ指示の範疇を超えたことを成し遂げることができる。
そこで、互いの信頼関係が構築され、組織体に対する忠誠心が芽生えるのである。
「共存」「共生」の重要性
私は、これまで、数多くの上司のもとで、仕事をしてきた。
信頼をおける上司というのは、常に謙虚であり、部下との「共存」「共生」を常に意識して、コミュニケーションを図ることに努めている人である。
一方、その逆で、信頼をおけない上司というのは、傲慢で、「共存」「共生」という概念がなく、「指示・命令」することに重点をおく人である。
自分が将来、上の立場の人間になったら、「信頼をおけない上司」を反面教師とし、「人を動かす」とはどういうことなのか、常に意識し、仲間との「共存」「共生」をはかっていきたい。