自分中心心理学とは
「自分中心心理学」というのがある。
これは、心理カウンセラーの石原加受子氏が提唱した、他人中心から自分中心への考え方に思考を切り替えるプロセスのことである。
「自分中心」というと、自分勝手な言動と誤解しがちではあるが、そういうことではなく、あくまで自分の気持ちを明確にし、それを基準に行動するということである。
それは、「他人」に振り回されず、しっかりと「自己管理」することである。
自己管理について
我々人間は、常に他人と関わり会いながら生きている。
その中で、他人からどう思われているか、他人からどういう目で見られているか、を意識した言動をしてしまうことがある。
もちろん、それはそれで重要なことではあるが、その傾向が強すぎると、どうなるのか・・・・
他人からのお願いが断れない、
自分ができないことを引き受けてしまう、
他人に必要以上に気遣う、
場の空気を読みすぎて何でも他人に迎合してしまう、
周囲からの評価を必要以上に気にしてしまう、等
果たして、これらは、健全といえるのだろうか・・・・
私自身の考えとして、他人のことよりも、まずは、自分のことに焦点をあてることが重要ではないかと思う。
自分のことを大切にできないのに、他人を大切にできるはずがない。
自分が幸せでないのに、他人を幸せにすることができない。
自分が楽しくないのに、他人を楽しませることができない。
自分の気持ちがわからないのに、他人の気持ちがわかるわけがない。
自分の存在価値がわからないのに、他人の存在価値がわかるわけがない。
我々は、時として、自分の感情を無視したり、犠牲にしたりして、他人に迎合してしまうことがある。
「自分」というものを殺してまで他人に迎合する必要あるのか、と問われれば、私は、迷うことなく、「No」と答える。
それは、明らかに「他人中心」の考え方であり、「自分」を無視した考え方である。
自分らしい人生を歩んでいる人は、常に生き生きとしており、人的魅力を感じる。
まずは、「自分の感情」を大切にし、その上で他人とコミュニケーションがとれる人である。
一方、自分らしい人生を歩んでいない人は、どこかギスギスしており、常に「他人」や「世間」からどう見られているか、どう評価されているか、意識しており、他人に振り回された人生を歩んでいる。
「自分」というものを持たず、必要以上に周りの人間に気を使い、時には、一般常識や世間一般の価値観を正しいと思い込み、それを他人に強制することがある。
はっきり言って、そういう人と関わりたいとは思わない。
「自分中心心理学」というものを常日頃から意識し、他人に振り回されることなく、自分らしい人生を送ることができるよう、日々鍛錬していきたい。