先日サッカー豪州Aリーグのメルボルン・ビクトリーへの移籍が決まった本田圭佑が、カンボジア代表チームのGM(ゼネラルマネージャー)に就任したことが、8月12日にカンボジアサッカー連盟より発表された。
今後、新天地豪州でプレーしながら、カンボジア代表の実質的な監督の役割を果たすという、二刀流で新シーズンを迎える。
監督就任は本当なのか?
ロシアワールドカップ後、豪州Aリーグのメルボルン・ビクトリーへ移籍をしたばかりの本田圭佑。
現在、豪州でトレーニングをおこないつつも、カンボジア代表のスタッフと連絡とり合い、「Head of delegation」という肩書きで実質的な代表チームの強化にあたる。
会見で、本人は、「サッカーのスタイルを確立することと、サッカー以外のカンボジアの魅力を世界にアピールすること」を目標とした。
ただ、「Head of delegation」の肩書きは、監督を意味するものなのか?
「Head of delegation」を直訳すると、「団長代表」である。
団長とは、組織(チーム)を編成し、運用する役割を担っている。
そのチーム編成にあたり、団長が監督を決定するか、あるいは団長自らがチーム監督となるか、明らかにされていない。
本田本人も、「サッカーのスタイルを確立すること」としか明言しておらず、「チーム監督」という肩書きで就任したかどうか、不明である。
何故、カンボジアで?
本田圭佑は、「サッカーを通じて夢を持つことの大切さ」を多くの子供に伝えたい、という思いがある。
2009年から国内外問わず、OFFの時期に、サッカークリニックを開催してきた。
カンボジアのプノンペンでも、2016年12月に開催された。の想いのもと、日本や世界で2009年から毎年開催しているサッカークリニックで、本田圭佑が自ら子
http://hsss-event.com/cambodia/event/
また、同国の一部リーグのソルティーロ・アンコールFCの経営に参画したこともある。
カンボジアと密接な関わりを持つことにより、カンボジアは将来性ある国だと感じ、カンボジアサッカー界のさらなる発展に寄与していきたい、と感じたのかもしれない。
何故、豪州移籍直後に?
豪州リーグは、年間計27試合と、欧州リーグやJリーグと比べ、試合数が少ない。
また、リーグ開幕も、10月中旬からであり、現在は開幕にむけて調整中の時期である。
(開幕戦は10月20日 メルボルン・シティ戦)
スケジュール上、比較的調整が容易であることが伺える。
一方、カンボジア代表は、9月10日にプノンペンでマレーシア代表との親善試合が予定されている。
豪州リーグ開幕前ということもあり、初の「Head of delegation」として、カンボジア訪れることは可能と思われる。
また、豪州は、同じAFC圏内であり、アジアのサッカーレベルの底上げ、という意味でも、一役買うことができるのでは、と思われる。
まとめ
現役サッカー選手が他国の代表チームを率いることは、極めて異例のことである。
本田圭佑が、カンボジア代表を、監督として率いるのか、団長として率いるのか、現時点で定かでないが、サッカー後進国の更なる発展に寄与し、アジアのサッカーレベル向上に貢献していってもらいたい。
そして、自身としても、「現役サッカー選手 兼 他国のジェネラルマネージャー」という、前例のないことに対し、前向きに取り組んでいってもらいたい。