9月6日に、北海道でマグニチュード6.7の地震を観測。
3ヶ月程前の6月18日に、大阪北部でマグニチュード6.1の地震を観測。
また、マグニチュード7クラスの地震では、過去に遡ると、2011年3月の東日本大震災、2016年4月の熊本地震があり、日本各地に様々な被害をもたらした。
日本列島は4つのプレートがぶつかり合っており、日本は世界の中でも地震の多い、地震大国である。
地震は、いつ、どこで発生してもおかしくない、と言われている。
地震による様々な被害については、計り知れないものがある。
ニュースでは、経済的損出や自然破壊、等、取りざたされるが、それだけではない。
地震によりダメージを受けるのは「人の心」であり、特に「子供」のケアが重要であると言われている。
そこで、地震によるストレスから子供を守るにはどうすればいいか、考えてみた。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)について
(厚生労働省HPより引用 https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_ptsd.html )
PTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)は、強烈なショック体験、強い精神的ストレスが、心のダメージとなって、時間がたってからも、その経験に対して強い恐怖を感じるものである。
震災などの自然災害、火事、事故、暴力や犯罪被害などが原因になると言われている。
突然、怖い体験を思い出す、不安や緊張が続く、めまいや頭痛がある、眠れないといった症状が出る。
つらい体験によって、誰でも眠れなくなったり食欲がなくなったりするものであるが、それが何カ月も続くと、PTSDの可能性がある。
ストレスとなる出来事を経験してから数週間、時には何年もたってから症状が出ることもある。
子供の心のケアについて
今回、北海道で発生した地震後、揺れの恐怖や慣れない避難所生活から、急性的なストレス症状を訴える子どもたちが相次いでいる。
「地震発生時、2階で寝ていて、大きな揺れを体感した。その後、2階で落ち着いて寝られなくなった。」
「地震発生した午前3時になると、突然夜泣きをし出す。」
こういった子供たちは、PTSDの疑いがあり、心のケアが必要である。
では、具体的にどうすればいいのか?
①子供に安心感を与える
一人にしない。家族と一緒に行動する。
悲しみ、怒り、不安は普通のことであると教える。
「頑張って」「我慢して」と言わず、「大丈夫だよ」と言葉をかける。
②子供の気持ちを受け止める
子供が話しているとき、目線を合わせ、目を見て相づちを打ちながら、話を遮らないでじっくりと聞く。
無理に聞き出さない。
③子供に活動の場を与える
負担にならない程度のお手伝いをさせる。
(人の役に立っているという前向きな感情にさせる)
スポーツ等、友達とのコミュニケーションの場に参加させる。
まとめ
子供は、繊細である。
大人が、心的外傷を受けると現実の体験を客観視できるが、子供は主観的に受け止めて精神を直撃する。
また、大人が不安を抱えたまま、子供に対応すると、子供の症状が悪化したり、子供自身の不安や恐怖を抑え込んでしまうこともある。
大きな災害が起きた場合、大人も子供も、悲惨な苦しみを味わい、大きな不安を抱えてしまう。
そこで重要なのは、大人も子供も、決して無理をせず、自分にできることを自分のペースですることである。
決して、他人と比較したり、自分や他人を責めたりせず、今、自分にできることに集中すること。
安全で快適な生活を送りたい、という願望は、大人も子供も共通に持っているはず。
災害により、お互いの心が乱されることのない様、大人はしっかりと子供のケアをしていく必要がある。