2016年12月28日から30日まで、南大東島・北大東島を訪問しましたので、ご紹介します。
南大東島・北大東島について
沖縄本土から東へ約400㎞に位置する大東諸島の島。(沖縄県最東端の離島)
南大東島は一周約20㎞、北大東島は一周約18㎞あり、南大東島と北大東島間は海を隔てて約10㎞ある。
両方とも、サンゴ礁が隆起してできた島であり、島の中央が窪んでいる地形であり、海岸付近の標高の方が高い。
沖縄本土からのアクセスとして、空路では、那覇空港から琉球エアーコミューターで約1時間。
沖縄本土からフェリーも出ているが、所要時間が15時間もかかり、週1~2便程しか出ておらず、また台風等の気象状況により欠航することが多々ある為、実際利用する人は少ない。
なお、この島は、元々は、八丈島(東京都)出身者が開拓した島であり、沖縄よりは伊豆諸島の文化が色濃く残っている。
今回、この沖縄本土から遠く離れた島の風情を堪能したいと思い、訪問した。
南大東島一周
南大東空港から島の集落の中心までは車で約5分。そこで、レンタルサイクルを借り、島内一周。
島内は、一部アップダウンはあるが、基本平坦な道が多く、比較的走りやすかった。
島中央部は広大なさとうきび畑であり、この島の主要産業となっている。
途中、星野洞の洞窟があったので入って見てみると、サンゴ礁由来の石灰岩でできており、大きく美しい絶景の鍾乳洞であった。
また、島の中央部に大池(カルスト湖)があり、大池の北側の湿地帯は、オヒルギ群落として天然記念物に指定されている。(マングローブ植物の群落)
沖縄本土から到着したフェリーを見ることができたが、この島にはフェリーターミナルがなく、地形上、船が接岸できない為、荷下ろし、荷積み等、クレーンを用いて行っていた。
(人が乗り降りする場合、ゴンドラに乗ってそのゴンドラをクレーンで釣り上げるそうである。)
島の郷土料理といえば、大東そばである。食べてみたが、沖縄のそばとの差は感じられなかった。
北大東島一周
南大東空港から北大東空港までの飛行時間はわずか10分。ちなみに空港間の距離は約20㎞。
日本で最も短い航空路線である。
南大東空港から島の集落の中心までは車で約5分。そこで、レンタルサイクルを借り、島内一周。
南大東島同様、島内は一部アップダウンがある。
なお、地形上、海岸線沿いの標高は、島中央部より高い。
この島の見所は、燐鉱石貯蔵庫跡がある程度で、あまり見どころはない。
ただ、南大東島同様、さとうきび畑があり、この島の主要産業である。
また、南大東島に比べ、飲食店が圧倒的に少なく、宿泊した宿(ハマユウ荘)での食事しか堪能できなかった。
観光客がほとんどいない、地元民のみの島であった。
まとめ
南大東島・北大東島は、観光スポットが少なく、また島周辺の波が荒いのでマリンスポーツ(ダイビング等)が行われていない為、(私のように)離島ならではの風情を堪能したいと思っている、ごく限られた人しか訪れることのない島であると感じた。
島自体の雰囲気を味わうのであれば、それぞれに1泊し、沖縄本土とは異なる文化を味わうことができれは十分である。
ただ、沖縄では、サトウキビを栽培し、収穫し、それを産業としていることは、沖縄のどこの離島でも共通していることが伺えた。
沖縄本土から遠いけど、島の風情を堪能する為、是非、一度は訪れてみること、おすすめします。