2週間に及んだインドネシアでのアジア大会もいよいよ明日閉幕。
昨日の女子サッカー決勝に続き、本日は男子サッカー決勝。
U-21森保監督率いる日本は、韓国代表との決勝戦に臨んだ。
兵役免除のかかる韓国
サッカーの「日韓対決」は、互いに負けられない壮絶な戦いとなる。
まして、今回の舞台は、アジア王者を決める「決勝戦」である。
双方とも、金メダル獲得に向け、闘志むき出しのプレーを披露するであろう。
ただ、違う意味で、「絶対負けられない」意思を持って戦いに挑むのは、「韓国」である。
この大会で、金メダル獲得すれば、韓国で成人男子に義務付けられている「兵役」が免除させることになる。
今後の韓国サッカーの責任を持つ選手たちにとって、兵役免除の絶好の機会となる。
(韓国人の男性は19~29歳の間に約2年間兵役につく義務はある。
ただ、国民的英雄は免除されることがある。
オリンピックのメダリストや、2002年サッカーW杯、2006年のWBCの韓国代表選手、等。)
試合展開
韓国がキックオフ直後から、猛攻を仕掛け、日本が体をはって必死に守る展開となる。
90分間では決着がつかず、延長戦へ。
延長前半3分、ペナルティーエリア内左に入り込んだソン・フンミンは鋭いカットインからゴール前中央に入り込む。
これを奪い取るかように途中出場のイ・スンウが左足シュートが決まり、韓国が先制。
その後、11分、韓国の右CKでキッカーを務めたソン・フンミンのキックを、ファーサイドでファン・ヒチャンに頭で合わせられ韓国が追加点。
延長前半を2-0で韓国リードで折り返す。
延長後半10分、上田のゴールで日本1点を返すも、反撃はここまで。
2-1で韓国が日本に勝利し、金メダルを獲得。
日本は金メダルへ、後一歩、届かなかった。
日本代表の今後の課題
今回のアジア大会、8月14日のグループリーグ初戦から9月1日の決勝戦まで、18日間で7試合を戦った日本。
猛暑のインドネシアでの連戦の疲れは計り知れないと思う。
1点差の接戦が多く、勝ち上がるのに苦戦していたが、この苦しい戦いが経験できたことは、2年後の東京五輪へ向け、大きな収穫になったのではないかと思う。
また、今大会で活躍した選手の中で、今後A代表として活躍する選手も出てくるであろう。
(森保監督は、A代表とU-21代表と兼任)
選手・監督・スタッフの皆様、銀メダル獲得おめでとうございます。
そして、お疲れさまでした。
選手の今後の躍進と、東京五輪での活躍を期待しております。
森保監督は休む間もなく札幌へ
一方、A代表は、9月7日、11日に、ロシアワールドカップ以来の国際試合が予定されている。
アジア大会で決勝戦まで勝ち進んだため、8月30日、遠征先インドネシアでのメンバー発表となった。
http://www.jfa.jp/samuraiblue/news/00018623/
今回、海外のクラブでプレーするメンバーは招集されず、国内組のみのメンバーとなった。
A代表は、来年1月にUAEで開かれるアジアカップがあり、それに向け、新たなチーム作りが求められている。
森保監督は、明日9月2日に日本に帰国し、休む間もなく、札幌でのA代表の合宿に合流する。
A代表とU-21代表との兼任は、スケジュール上、大変であるが、若い世代とベテラン世代とを融合する形で強化できるメリットもある。
若い世代からもどんどんA代表入りする選手も出てきて、今後、世代交代も活発になるだろう。
U-21の強化がA代表の強化に繋がっていくよう、今後の躍進を期待したい。