BCリーグ・栃木で現役を引退した村田修一氏が、9月28日、古巣同士の対戦となった巨人―DeNA戦(東京ドーム)に来場。
試合前に行われたセレモニーに臨んだ。
古巣チームのファンに対するメッセージ
「え〜皆様、お久しぶりです」と一言。
両チームのファンから大きな拍手と声援を受けた。
「色々なBCリーグの球場で声をかけてくださったファンの皆様、そして、今シーズン、NPBの球場で、僕が以前使用していた応援歌を歌ってくださったファンの皆様にもこの場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。
巨人ファンの皆様、横浜(現:DeNA)ファンの皆様、そして野球ファンの皆様、本当にありがとうございました。」
横浜ファンに対しては、
「チームを強くすることはできませんでした。横浜ファンの皆様、本当に申し訳ありませんでした。」
と謝罪した。
一方、巨人ファンに対しては、
「優勝する喜びを教えていただきました。本当にありがとうございました。」
と感謝した。
最後に、
「未練がないと言ったら嘘になるかもしれませんが、自分が選択して歩んできた道に後悔はありません。
長い間ご声援本当にありがとうございました!」
と話し、16年間のプロ野球生活に別れを告げると、スタンドからは盛大な「村田コール」が起きた。
引退の理由?
村田修一は、プロ入り後、横浜、巨人で活躍。
2017年10月に、戦力外通告を受けた。
その後、2018年、プロ野球独立リーグ・ベースボール・チャレンジリーグ(BC)の栃木ゴールデンブレーブスに入団。
しかし、9月9日のシーズン最終戦である群馬ダイヤモンドペガサス戦終了後、正式に現役引退を発表した。
その引退の理由は?
(Livedoor NEWSより)
◆真の理由は、球団経営のイメージ戦略?
球団経営に詳しいスポーツアナリストの小島克典氏(ベイスターズフロントOB)は、こう語る。
「横浜ベイスターズの親会社がDeNAに変わってから観客数・収益が急成長したように、近年、プロ野球の球団経営ではチーム編成とは別の問題として、マーケティングやイメージ戦略が重要視される傾向にあります。もともとプロ野球のコンテンツ力は絶大。そこにネットインフラとマーケティングやイメージ戦略を掛け合わせれば、ビジネスの可能性は無限に広がる。
こうした新たな方針からすると、村田選手のブランドである“男・村田”という泥臭いイメージは、高年俸を払ってまで獲得したいプラス要素にカウントされなかったのでしょう」
「泥臭さ」「男臭さ」といったイメージはマイナスにされる現代社会。
経営層からすると、煙たい存在となってしまうのか・・・
球界関係者から愛される理由
村田修一は、球団関係者から愛される存在であった。
引退試合には、数多くの関係者から多くの花が届いた。
大学時代から対戦してきたヤクルト・石川、日大時代の同僚の同・館山、在籍した巨人の元チームメートたちからは菅野、坂本勇、内海、杉内らの名前がズラリと入った特大のフラワーボードが届いた。
村田選手自身、NPBを目指すBCリーグの若手選手に交じって汗を流し、チームメートと行動も共にした。
現役時代にソフトバンクでプレーしたBC栃木の辻武史監督は、そんな村田の姿勢に感心した。
「スーパースターが、BCの選手に真剣に必死に教えてくれた。1から10まで細かく説明してくれた。さすがだなと思います。人間性ですね。」
これまで培ってきた経験と知識を、若い選手らに熱心に伝えた。
そんな村田の人間性が、多くの球界関係者に慕われるのではないかと思う。
まとめ
村田修一選手、長い現役生活お疲れさまでした。
BCリーグという、これまでNPBと違う環境下でも、野球を愛し続け、BCの選手に対し指導する姿は、多くのファンを魅了したと思われる。
引退することになりますが、これからも野球を愛し続け、今後の人生を満喫してもらいたい。